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「晩夏のラテングルーヴ!」連続ツイート第80回まとめ

      2016/01/17

「晩夏のラテングルーヴ!」連続ツイート第80回まとめ(1)夏の終わりを感じるこの頃ですが、今一度夏を感じる曲をまずはお届けします!
「0 sen sen sen」by Richard Bona & Raul Midon
コンテンポラリージャズの旗手と盲目のギタリストとの共演テイク!

(2)とってもご機嫌なリチャードボナの曲ですが、あなたこのテイクを聴いた時、どこに一番初めに耳が行きしたか?もちろんどこでも間違いはありませんので、気楽に考えてみて下さい。ただし、先を読んでからではなく、ちゃんと自分で判断してから続きを読むのをおススメします。

(3)ボナのカメルーン語(?)の独特の響きやラウルミドンの16分のカッティングに耳が行った人。ピアノのモントゥーノ(ラテン的なリフ)や独特のリズムパターンに耳が行った人。他にも細かく分けると色々な聞き方の方がいると思いますが、大きく分けるとこの二つでしょうか?

(4)では僕がこのテイクを聴いた時にどこに耳が行っていたのか?というと、実は耳ではなく目に意識が行っています。特に「観客の引きの画の時のノリ方」に目が行っています!ちょっと引っかけ的な答えですが、(笑)理由を説明します!

(5)ノースシージャズフェスはオランダで開催されている世界的規模のお祭り。ジャズフェスと名はついていますが、ジャズミュージシャンはもちろん、世界中から様々な人種、ジャンルのミュージシャンが集まります。もちろん、観客も様々な人種、国籍、バックグラウンドの人達が一斉に集まります!

(6)様々なリズム、グルーヴをバックグラウンドに持った人達をボナ達は一斉に踊らせている訳ですが、そこには動きの共通点が生まれます!その共通点とは「みんなヨコノリで踊る!」もちろん個人差はありますが、良く観客を観察すると、首を縦に振るいわゆるタテノリでは踊ってはいません。

(7)様々な動かし方はありますが、いわゆる体を横に大きく振る形の「ヨコノリ」で踊る人が大半です。実は日本だとこれは稀な光景です。同じボナの曲でも結構タテノリで載っている人が見受けられます。僕はミュージシャンなので、なぜ観客がこう言う風に反応するのか興味が湧いてしまいます!

(8)少し細かくリズムを聞いてみましょう。ギターのカッティングはいわゆるファンクによくあるような16分カッティング。なので、16ビートを強く感じるビートです。でも、ちょっとマニアックですがドラマーのキック(バスドラム) をよく聞いてみて下さい。

(9)ドラマーのキックを聴くとそんなに音が詰まっていないのが誰の耳にも聞こえてくると思います!(聞こえづらい人はヘッドフォンで聞いてみて下さい。)しかも、普通のロックとかファンクだと小節の頭にドンと踏むのがセオリーですが、まったく踏んでいません。

(10)むしろ3拍目~4拍目にかけて2打しか踏んでいません!実はこれが多くの観客をヨコノリにさせる要因の一つ!もちろん細かい事言うともっと色々ありますが、間違いなくこれが最大のポイントでしょう。どういう事かと言うと【2ビート(2拍子)で彼らはグルーヴを感じている】のです!

(11)もっと突っ込んで解説するとこの曲を聴いた時に「1,2,3,4」と感じてしまう人はグルーヴを捉えきれていません。実はボナ達は「1,2,2,2」と感じています!つまりテンポは同じでも【2拍子】で大きくリズムを捉えているのです!

(12)そういう風に感じるとこの頭抜きのキックパターンになった理由がよく聞こえてきます。また、この2拍子のキックパターンが聞こえずに、ギターなどのウワモノが先に耳に飛び込んでくる人は、良い悪いではなくて、「タテノリ」でリズムを感じます。

(13)実はこのリズムの捉え方の違いがラテングルーヴを気持ちよく感じれるかどうかのチェックポイント!タテノリで捉え続ける限り、ラテン独特のウネるような大きいグルーヴの気持ち良さがなかなか掴めません。逆にこれがピンときたら、すぐに腰を直撃するようなグルーヴを体得することが可能!

(14)もっと言うと、普通のロックなのになぜかセンスが良い!とか、この発想は普通は出てこない!とかいうサウンドがあったとします。でも、僕の耳からすると、8ビートをただの8で捉えずに、2拍子またはもっと大きい拍子で捉えているだけ!というものが世の中に沢山あります!

(15)ラテンやボサなどのワールドミュージック好きとロック好き、ファンク好きはなかなか交錯、交流しません。が、故ジェフポーカロも言っていたように、「個性を出すのなんて簡単だよ!ロックのセッションの時はジャズ風に、ジャズのセッションの時はロック風にやればいいんだから。」

(16)もちろんこれは極端なお話ですが、一面では僕も強く頷けます!聞こえる音が広がれば、感じれる世界が広がる。世界が広がれば視野が広がる。視野が広がれば届けられる音が広がる!!ラテン系の音楽に接する機会が少ない方は是非これを機に世界を広げて頂けたら幸い。晩夏のラテングルーヴ!

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